今シーズンが開場50年の節目にあたり、よくもまあ半世紀も続いたもんだと感心しておりましたが、これも偏にお客様が望んで足を運んで下さったからこそと思うと、本当に有難いな~って心底思います。
思い起こせば(って最初からいた訳ではありませんが)、最初に現在のブナ森ゲレンデとシングルリフトが付き、とりあえずプレハブのヒュッテみたいな建物で営業を開始したと聞いております。
その後、隣の急斜面を抜開除根しトド松ゲレンデにしたと…。
当時はまだまだ除雪などされておらず、トロコのアスピーテライン入口から雪上車(圧雪車ではなく人の乗れるレバーハンドル式の車、南極にあるような)で人を運ぶようなスタイルでした。
女性は中に乗って男性はロープにつかまってスキー場まで来ると云う、今からは考えられない営業です😅もちろんゲレンデといっても斜面だけなので、リフトで上がっても雪が深いと下に漕いで来るようなスキーです。
最初に圧雪車が入ったのは昭和60年頃かと思いますが、後ろに転がるローラーを引いて雪を踏むタイプですが、画期的な機械の登場でした。
また、この頃からアスピーテラインの除雪もやるようになり、スキー場まで車で(又はバスで)来れるようになりました。
駐車場を整備し今の広さになったのもこの頃です。
そしてついに昭和61年、2人乗りのロマンスリフトが建設されました。
全国のスキー場は一気に近代化が進み、様々な外国製の圧雪車も輸入されリフトも2人乗り・3人乗り・4人乗りと進化して行ったのです。
八幡平もその波に乗りミル付きの圧雪車に交換し、利用客の需要に応えるためロープトウも2基備え付け、リフト2基・ロープトウ2基でとても賑わいました…が、バブルが弾け徐々にスキー人口も減って行ったのはご承知の通りです。
その後、運営会社が2度ほど変わり、現在はこのスキー場の存続を願う周辺旅館やスキーヤーの出資で会社を立ち上げ現在に至っております。
目下の経営上の懸念はリフトの老朽化と圧雪車の老朽化であります。
リフトのモーターは既に生産中止となっており部品さえもないと云う状況で、万一故障すればそこでENDとなるかも知れません。モーターを取り替えるには4・5千万の資金が必要です。
また圧雪車も直し直し使っておりますが、こちらも20年以上前の機械で、修理代で新車が買えるのでは?と云うくらい手間のかかる機械となっております。
しかし、地球温暖化が進むこんにち、こういう高い場所に位置するスキー場でなければ生き残っていけない時代になって来ると思っております。
冬季のレジャーや健康増進のためにも、またスノースポーツの発展のためにも、精一杯頑張ってこのスキー場を維持していこうと覚悟しながら頑張ってまいります。
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一方でアクセスの困難さ、自然の厳しさ、ゲレンデの長さや多様性といった面で、ハイシーズンには足が遠退いてしまうのも事実です(ごめんなさい)。
我々アルペン選手にとって、練習環境やレースの機会を提供して下さる秋八に感謝しつつ、もっと周囲に声掛けを行い、より多くのスキーヤーが秋八を目指すようにしてゆく必要を感じます。
ひとつご提案ですが、GWの後半にマスターズ公式戦(最終戦)を開催されては如何でしょうか。道路の雪も消え、遠方からも足を運びやすくなります。また、後半にレースがあれば、前半から練習や合宿で滞在する選手も相当数いると思います。秋八の独自色も一層鮮やかになるものと確信致します。